塞翁が馬?
先日、初めて骨折をした
その日は
明日から家事どうしよう
仕事どれだけ休むことになってしまうんだろう
買い物どうしたらいいんだろう
人生初めての経験
一気に恐怖が襲いかかってきた
"周りにたくさん人がいるところで困ってても、なかなか助けてくれる日とはおらん"
骨折して、しばらく途方にくれていたときに思い出した言葉
以前友人に聞いた言葉がまた蘇った
不安で仕方なくて、上手く動けないことが嫌で
自分の不注意だから自業自得なんだけど、涙が止まらなかった
親にも事情は説明できても、助けてと素直に伝えられない
でも心細くって、一人で"助けて"って小さく叫んだ
そしたら電話の着信音が応えた
独りだなんて思ってしまったことを申し訳なく思う
もちろん独りで立ち向かわなければいけないことはある
今の自分の状況で言ったら、料理、その片付け、お風呂、掃除…
1つひとつが何かの試練のようだけど、やるのは自分
でもそれは、周りに誰もいない、何もない、全くの無ってことではないのかな、と
そう落ち着いて目を向けて見れば、たくさんの人に助けられていたことに気がついた
悪いことに目が行きがちって本当なんだなと深く実感する
怪我が治るのはしばらく先のことになるから生活が大変なことに変わりはない
ただ、気がついてからは、"大丈夫、頑張ろう、まずは目の前のことに落ち着いて挑んでいこう"
そう思えるようになった
もしかしたら、忘れていたこの感情を思い出すための経験なのかもしれない、なんて思う
生き方に通じてる
先月から3月3日の雛祭りはちらし寿司を
作ろうと決め、時々レシピを確認しつつ、
昨日材料を揃えた
かんぴょうや干し椎茸を使うのは初めてで、
わくわくしながら下準備し、
作り上げる時に備える
和食はやっぱり手間がかかるが、
食べた時その手間に納得し感謝する
始めるまではちょっと手間を感じるけれど、
始めてしまうとあっという間
難しさは無く、作る前に想像していたより
はるかにはやくできた
これは他の事でもきっとそう
装いは迷った末に2パターン
今年古道具屋さんからお迎えした伊万里焼のお皿
落ち着きと華やかさを同時に味わうことができる
白く少しぽってりとした益子焼のお皿
やわらかな春の雰囲気を感じさせてくれた
同じちらし寿司も、装いによって見え方は
大きく変わる
人もきっとそう
今週のお題「雛祭り」でした
悪いことばかりじゃない、ことに気づく。
コロナが広まるちょうど1年前に仕事を辞め、悩みながら模索しながら、ようやく新しいスタートをきってすぐにコロナによってこれまでの日常が大きく変わった。
生活が安定していなかった中で不安はあったけれど、できることを頑張ろうと決めた。
まずは食事。
自分の身体が持っている本来の力を引き出すこと、食材の味を活かし楽しむこと…
色んなことを意識しながら食材や調味料を変えていった。
すると身体はだるさやむくみがとれ、軽やかに動けるように。
できあいのおかずやコンビニでの買い物が減り、節約にもつながった。
季節を楽しむようになったことも大きな変化。
楽しむ、というより、愛おしむようになった、というほうがしっくりくるかもしれない。
当たり前に季節は流れるけど、それを愛で楽しめることは当たり前ではないのだと気づいたから。
大切な人達と気楽に会えない日々が続く。
と同時にこんな状況になってしまったから出会えた人達がいる。
この状況になったから気づけたこと感じられたことがある。
そして今、こうやって日々に楽しみを見つけながら自分が暮らすことができているのは、家族、気にかけてくれる友人や職場の人たち、色んな世界を見せてくれる人たちがいるからだと改めて思う。
どんなに悩んで苦しくても、大事だと思える人がいて、たしかに自分のことを思ってくれている人がいるという実感はしっかり私を支えてくれている。
はじめまして。
お香が好き。
お茶が好き。
お花が好き。
手作りが好き。